ここ数日で一気に冬らしい気候になってしまいましたね。
こう寒いと、起きてから布団を退団するまでに時間がかかってしまい、二度寝をしてしまうこともしばしば。起きあがってさえしまえばテキパキと身支度を整えられるのですが、なかなか最初の一歩が出ないんですよね。
どうも中村です。
始めたら5分10分で終わるようなことでも、行動に移すまでに時間を要してしまう、という経験は皆さんも覚えがあることと思います。私は洗い物と洗濯物もなかなか一歩目が出ないです。始めたらマジで一瞬で終わるのに…
さて二学期の期末テストも終わり、受験まで残すところあと2〜3ヶ月というこの時期。中3、高3はラストスパートをかけ始める頃でしょうか。最近は高3のみならず、中3たちも授業以外の時間でも塾内で見かける機会が増え、頑張っているなあと感心することが多くあります。
頑張っている生徒たちからは、毎日いろいろな質問や悩みが飛んできます。進路について、わからない問題について、勉強方法について、好きな子とのデートプランについて…などなど、内容は様々です。
そんな中ある生徒から「勉強しなきゃいけないとは思ってるんだけど、なかなかやる気が出ないんだよね。どうすればやる気が出る?」と相談を受けたことがありました。
まあたしかに勉強をする動機(モチベーション)と、勉強をしようとする気持ち(やる気)はなかなか繋がってくれませんからね。確固たる目標がある生徒でもやる気が出なくて身が入らないということはよく聞きます。
さて、やる気が出ない原因を解消するための方法や、やる気を出すための方法は様々あるのですが、今回は最もシンプルで、誰にでもできる方法を一つだけご紹介します。
至極簡単。四の五の言わずにやればいいんですね。
ふざけやがって、と思いましたか?私は大真面目なのですが…
そもそも「やる気が出なくて勉強ができない」って考え方から間違っているんですよ。何かに着手したり物事を継続したりするためには「やる気が大事!」だと考えている方が多くいますけど、やる気というのはあとからついてくるものなのです。
まだ納得がいかないという人は、部活動の練習を例にして考えてみましょうか。その競技がどれだけ好きでも、練習の前は「行きたくないなあ」と感じることがあるでしょうし、学校についてからもまだ「動きたくないなあ」と思ったりしますよね。
でもいざ練習が始まって10分も経てば、そんな気持ちはどこかにいってしまって、上達のためにがむしゃらに頑張っている自分がいるはずです。少なくとも、初めから終わりまでずっと「やる気のない状態」が続くことはほとんどないと思います。
私が冒頭で話した洗い物や洗濯物も同様です。動き出す前はあんなに億劫だったことでも、不思議なことにやり始めたら俄然やる気が出てきて、洗い残しがないように、シワが残らないように熱心に作業に打ち込んでいるんです。
このように、やる気は始めないと出ないんですよ。これは科学的見地からも言われていて、ある脳科学者は「どうしたらやる気が出ますか?」という問いに対して、「やる気は必要ない」「やる気が出ないことを言い訳にしてはいけない」と答えています。
別の研究者も
「人間は、行動を起こすからやる気が出てくる生き物なんです。 仕事、勉強、家事などのやらないといけないことは、最初は面倒でも、やりはじめると気分がノッてきて作業がはかどる。そうした行動の結果をやる気が出たから…と考えているだけなんですよ。 (中略) だから、面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです。「やる気を出すにはどうすれば…」と考えるだけで行動しないことは、時間の無駄でしかありません。」
と、述べています。
そもそも、私たちが「やる気」と呼んでいるものの正体は、脳内で分泌されるドーパミンという神経伝達物質で、このドーパミンが分泌されることで、私たちはやる気に満ち、積極的に行動を起こせるようになるのです。しかし、このドーパミンの分泌が活発になるのは、実際に行動を起こしているまさにそのとき。つまり、やり始めないことにはやる気を出すことなんて不可能なんですよ。
序盤で言い放った「四の五の言わずにやれ」というのはそういう意味です。まあそういうことなので、やる気のなさを原因にして勉強から距離をとっていた方達は、このブログを読んだその日から、やる気の有無に関係なく「まずやり始める」を実行してください。5分で終わってもいいし、10分で休憩してもいいです、まずは机に向かってください。
まず何をすればいいのかわからない、という人は講師に聞いてください、いつでも相談に乗りますから。
ということで、中村より「やる気」についての記事でした。
受験まで残された時間は残り短いですが、その時間を無駄にすることなく、少しでも有意義なものにできるといいですね。それではまた来月。