春の訪れを告げるもの

ついにまたこの時期がきてしまいましたね。

 

筋肉痛を引き起こすほどに連続するくしゃみ、取り出して洗いたくなるレベルの目の痒み、脳が溶けているが如くとめどなく流れ出る鼻水、かと思えば呼吸もままならなくなる鼻づまり、そしてこれらに伴って引き起こされる喉風邪、頭痛、倦怠感…

 

こんにちは、花粉に弱すぎる男、中村です。
毎年毎年、「ぶぇっくしょい!!!ズビ〜〜〜!!!」で春の訪れを感じるの、全然風流じゃないのでやめたいですね。何かもっと「鮮やかに芽吹く草花爽やかで心地よい風過ごしやすいポカポカ陽気」みたいな感じでかっこよく春を迎えたいものです。

 

春といえば出会いと別れ、そして始まりの季節ですね。受験という一大イベントを終えた中学生、高校生たちは、今は期待と不安が入り混じっている時期でしょうか。丸一塾講師内でも、この春からともに子供たちのために力を貸してくれる子たちもいれば、新しいステージへ巣立っていく子もいて、皆それぞれの新生活が始まっていくのだということがひしひしと感じられます。

 

そういえば少し前に、2年前に卒塾した生徒(春から大学3年生)が突然塾を訪ねてきたのですが、彼もまた新生活に向けて準備を進めている最中でした。ちなみに訪ねてきた目的は「インターンに向けて資格を取ろうと思っているんだけど、勉強法のアドバイスがほしい」というものでした。

 

大学生になってからもこうやって頼ってもらえることに対して、大きな喜びと少しの誇りを感じていたのですが、「でも何故わざわざ私に?」と思い訪ねてみたところ、「講師の中で勉強をサボるのが一番上手そうだから」と返ってきました。なんか思ってたのと違うぞ。聞くんじゃなかった。

 

でもたしかに、普段はのらりくらりとやっている私は、生徒たちからすると良く言えば効率よく、悪く言えばうまくサボりながら何事にも取り組んでいるように見えるかもしれません。しかしこれは大きな間違いでして、そしてまた彼も一つ、非常に大きな勘違いをしています。

 

私は、勉強やスポーツに関してはいわゆる脳筋なのです。今まで取り組んできた全てのことは「できるまでやればできる」の精神で乗り切ってきています。現に自分が現役受験生のときも
「この参考書、3周やったけどまだ分からないところがあるな…よし、5周やるか。」

「5周やってもダメだ…仕方ない、あとn周やろう。」
みたいに、ひたすらに時間をかけ、量をこなすことで学力を伸ばしていました。

 

そんな私ですから、彼が望んだような回答をできるわけもなく…と思ったのですが、よく考えたら彼のためになるアドバイスが一つだけあることに気付いたので、伝えてみることにしました。ここからはその概要をお伝えします。
そしてこの内容は、大学受験生たちにぜひ読んでほしい内容なので、ここからだけでもちゃんと読んでみてください。あんまり長くないので。

 


私が勉強に取り組む際は、脳筋パートに入る前の「参考書選び」にかなり時間をかけるんですよ。具体的に何をするかというと、実際に本屋さんに足を運んで実物を手に取り、中身のレイアウトや文体、1ページあたりの情報量などを何冊も見比べていきます。

 

その際は

「この参考書は文の量はすごく多いけど、噛み砕いた説明が多くてわかりやすいな。」
「こっちは文の量は少ないけど図や写真が多く挿入されていてイメージがしやすいな。」
「これは要点だけが簡潔にまとめられていて、見た目がスッキリしているな。」
こんな感じでテキストごとの特徴を見て、そのときの自分に一番合った参考書を選ぶようにしています。
そして、その中から選ばれた「これだ!!!」という一冊を何周も何周もやり込むわけです。

 

学校の教科書やワーク、塾のテキストなど、配布される形のものは残念ながら自分で選ぶことができません。ですがそれ以外、つまり市販の問題集を自分で購入して量をこなそうと考えている人は、インターネットや人の勧めだけで選ぶのではなく、実物を手に取りながら、目的や実力、自分の思想に合った参考書を探してみてほしいんですよね。合う合わないは、自分にしか分からないですから。

 

 

もうすぐ春休みに入りますし、まとまった勉強時間をとることは学校がある時期よりは容易くなるはずです。ぜひそうやってじっくり選んだ参考書を使って、勉強に励んでくださいな。

 

 

以上、この記事を書いている間に50回以上鼻をかんだ男からのブログでした。
ではまた来月。